「………で、なんでお前は、言われ放題だったんだよ?」






「え?」






「だからさぁ……今日のは、いくらなんでも、あんまりだろ?

言いがかりもいいとこだろうがよ」







「あー………」







あたしは思わず俯いてしまう。




さっき主任から言われた言葉が、まだ胸に突き刺さったまま、しくしくと痛んだ。





確かに、言いがかりだけど。




なんか、もしかしたら、ちょっとは当たってるかもしれない、とか思っちゃって。





………それで、言い返すことができなかったんだ。







引っ込んでいたはずの涙が、再び、じわりと目頭を熱くする。






………あ、やばい。



また、泣けてきた………。







あたしは慌てて蓮見から顔を背ける。