「………き、君は、なにを……」







ーーードンッ!!





再び、蓮見がデスクに踵を落とした。





顔の真ん前を、風を切る速さで蓮見の脚が横切ったせいか、主任がびくりと肩を震わせる。







「………清水は、あんたと違って、使えるやつだ」






…………え?



は、蓮見、なにを………?








蓮見は冷ややかな声で言う。








「仕事に無駄がないし、俺の求めるスピードで仕上げてくれる、貴重な人材だ。


あんたがいなくても仕事は回るが、清水がいなかったら回らない。


その清水の仕事にうじゃうじゃ文句つけやがって………本当にあんたは、俺たちの仕事を邪魔したくて仕方がないらしいな?」