「次の面接グループ、って名前を呼ばれて立ったら、なんとその男も同じグループだったの。


そのとき呼ばれた学生はみんな、『マジかよ』って顔してたよ。

こんな変なやつと一緒に面接を受けたら、受かるもんも受からない、って思ったに違いないね」







あたしだって、そう思った。




今思えば、この時から、蓮見に振り回される日々の始まりを予感していたのかもしれない………。






「面接では、まぁもちろん、皆が似たり寄ったりのことを言ったよ。

どこかの就活サイトとか、本とかで見たことがあるような、ね。


あたしは五番目だったんたけど。

三番目の子が、あたしの考えてたのと似たようなことを言ったから、また頭が真っ白になっちゃったの。


で、どーしよーどーしよーと思ってるときに………」