「もちろん、後輩に対してだけじゃないからね」





「そうそう、同期にだって同じく、というかもっと残酷な仕打ちをする」





「………は、はぁ……」





「そして、上司に対しても、ね」





「えっ、め、目上の方にも!?」






あたしたちは、これまでの蓮見の、上司に対する数々の辛辣な物言いを語って聞かせた。




脂汗を浮かべて聞いていた福島くんの顔は、最後には、白を通りこして土気色になっていた。







「とにかくね、蓮見くんは横暴で傍若無人で」





「極めつけに、すんごい自信家なの」





「そうそう。清水さん、入社試験のときの面接の話、したげなよ」





「おーよ、まかせて!」