福島くんは、とうとう観念したように、しどろもどろに口を開いた。






「………筆記具開発課の第一室には、悪魔がいる、と……」





「ぷっ、悪魔!?」






あたしと橋口さんは、顔を見合わせて同時に吹き出す。




福島くんが慌てたようすで弁明しようとするけど。






「いえっ、悪魔というか、あの、他にも、大魔王とか、暴君とか、独裁者とか………」





「あはははっ、大魔王!? 独裁者!?」





「全然フォローになってないって!!」





「……あっ、そ、そーですよね……」





「てゆーか、フォローする必要ないって。全部真実だから!」





「えっ、そーなんですか!?」






福島くんが驚愕の表情を浮かべる。