「ただいまご紹介に預かりました、福島、と申します。

慣れないことだらけで皆様にはご迷惑をおかけしてしまうことと存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます」






いかにも無骨な感じの真面目くんが、我らの第一室に異動してきた。



ただいま、目の前で、がちがちに緊張した様子で自己紹介をしている。




入社三年目で、これまでは営業部にいたらしいけど、まぁ、あんまり営業向きではなさそうだな。




というわけで、あまり外の人と接する機会のない開発に異動になったのだろう。






福島くんの自己紹介が終わり、みんな、それぞれの仕事にとりかかり始める。




あたしも仕事に戻ろうとしたところで、楽しそうに笑う橋口さんが近づいてきた。