『いいよ、あたし作るから』





『いいの? わーい朋ちゃんのご飯ひさしぶりだー』





『スーパー閉まる前に買い物だけしといてくれる?』





『おっけー☆ 買い物リスト送ってー』







あたしは冷蔵庫の残り物を思い出してメニューを決め、プラスで買っておいてほしいものを打ち込みはじめた。






「………ずいぶん暇そうだなぁ、おい?」





「わっ!!」






突然うしろから声をかけられて、あたしはびくりと肩を震わせる。





声の主はーーー大魔王・蓮見。




その唇には、底意地の悪い笑顔が浮かんでいる。