「………どうだった? プレゼン」




自分が作った報告書が使われたわけだから、いちおう首尾は気になる。



すると蓮見は、ふふん、と生意気な顔でにやける。




「そんなん、訊くまでもねえだろ」



「は?」



「この俺が発表するんだぞ?

上手くいかないわけあるか。

頭の堅いお偉方をさくさくっと言いくるめてやったに決まったるだろうが」



「………さようでございますか」




相変わらず、阿呆がつくほどの自信家ぶりだ。




どうか、神さま。


この傲慢男の、天狗さんも顔負けの長ーい鼻を、ぼきりとへし折っていただけないでしょうか?




さぞかし小気味のよい音がするに違いありません。