「朋ちゃん、帰ってきたばっかり?」





「え、あー、うん……」





「おつかれさま。コーヒー淹れたげようか?」





「あ、うん……」






吾郎は当たり前のようにキッチンに入り、コーヒーメーカーのタンクに水を入れ、冷蔵庫からコーヒー豆を取り出した。




てきぱきと用意をすすめる後ろ姿を、呆然と眺めるしかないあたし。






「はいっ、おまたせー」





「あー、ありがと……」






あたしと吾郎は、ソファに並んで座った。