「…………終わったぁ………」






あたしは溜め息とともに、イスの背もたれに身体を預け、思いっきり伸びをする。






「………やばい、肩やばい。


死ぬほど凝ってる………」






およそ5時間、一秒たりとも休憩をとらずにディスプレイと睨めっこしてたから。




もちろん、蓮見の馬鹿野郎のせいで。






「くそー、恨むぞ蓮見。


あー、肩ばっきばき………」






ぼそぼそ愚痴りながら肩を回していると。






「なんだよ、ババくせえなぁ」






呆れたような顔の蓮見が横に立った。




どうやら、新ブランド立ち上げプロジェクトに関する長い会議を終えて、室に戻ってきたらしい。