「清水さん、相変わらず蓮見くんにこき使われてんの?」





「言うまでもございません……」






あたしは涙ながらに最近の苦労を訴えた。



二人は他人事みたいに大笑いする。




まぁ、実際、他人事だしね……。






そして、いつの間にか話題は、ガールズトークらしく恋愛話に。






「桂木さんは最近カレシできたんだよ」





「えっ、そうなの? 社内!?」






大西さんの言葉にあたしが食いつくと、桂木さんが照れたように頬を押さえる。






「んーん、ちがうよー」




「じゃ、営業先か! やりよるな!」





「それもちがうちがう、仕事関係じゃないから」





「えーっ、仕事以外に出会いある!?」





「それがねぇ……」






桂木さんが少し焦らすように言葉を濁らせて。