「あんた、ちゃんと野沢部長に御礼言いなさいよ?

あんたがひっちゃかめっちゃかにしちゃった会議に、部長が折り合いつけてくれたんだからね?」






「でも俺は、間違ったことは言ってない」







蓮見はたいそう不満そうだ。




ほんとーに、成長しないヤツ!!







「……だから、内容的には間違ってなくたって、態度的には間違ってるの!!

あんたはどーしてそう毎回毎回お偉いさんに向かって言いたい放題言っちゃうわけ?

相手の機嫌を損ねないように、言い方考えろって言ってんでしょ!!」







必死に説くあたしの言葉を聞きながら、蓮見は興味なさそうに頬を掻いている。




イラッとして、あたしは蹴りを繰り出した。





それをひらりとよけた蓮見が、にやりと笑う。