「これで分かっただろ?

あんたらの感覚は古いんだよ。

ついでに言うと、あんたらが培ってきた知識も経験も、ほとんどは通用しなくなってるんだ。


それは仕方のないことなんだよ、時代は変わっていくし、客も変わっていくんだから」






重役たちが目を伏せる。



蓮見はそれでも容赦なく、最後通告をつきつけた。






「これからは、いちいちぶつくさ言わずに、黙って俺の意見に従え。


あんたらに自覚はないかも知れないが、この会社にはもう、ほとんど体力が残ってない。

もしも景気が少しでも悪化すりゃ、すぐにでも傾いて倒産かねない、瀕死の状態なんだよ。


俺はそんなよろよろの会社を立て直すために、全力を注いでアイディアを出してるんだ。


年寄りの井戸端会議に付き合ってる暇はない。


俺の時間を空費させるな。

俺の仕事の邪魔をするな」