「あぁ……死ぬ……死んでしまう……。


このままじゃ蓮見に殺されてしまう……。


過労死したら絶対、蓮見の命が尽きるまで毎晩枕元に立ちつづけてやる………」






そんな独り言をぶちぶち呟きながら、あたしはすさまじい勢いでキーボードをカタタタタと叩きつづけた。




その恨み言が、どうやら地獄耳に到達してしまったらしく。





「おーい、清水ー!!」





間に一列はさんだデスクに座っている蓮見が、大声であたしを呼んだ。



あたしはイラッとして、目も上げずに答える。






「なに!? 蓮見!!

あんたに押しつけられた仕事のせいで、あたしは今ひっじょーに!!忙しいんですけど!?」





「お前、さっきから独り言うるさいぞ!!

無駄口たたくエネルギーあんなら、その愚鈍な手に回せ、手に!!」





「はぁっ!? 愚鈍だと!?

今まさにあんたのために超高速で動いてるこの手に向かって、愚鈍!?」