蓮見とソファに並んで座り、コーヒーをすすりながらニュースを見る。






――――はっ!!



なにほっこりしてんの、あたし!!





はっと我に帰ったあたしは、がばりと立ちあがった。






「………なんだよ、清水」





「いや、そろそろ帰るわ」





「そーか?」





「バッグ探さなきゃ」





「おう」






あたしは蓮見と連れだって寝室に戻る。




蓮見は床に散乱している物を拾って放り投げたり、足で蹴って避けたりと、がさつな捜索をした。






「………おう、これか」






なぜか大量の経済書の下敷きになっていたあたしのバッグが、やっとのことで発掘された。