………えっ。





なんかいま、空耳!?





まさかの発言に、あたしはしばし茫然とする。





だって、まさか、あの蓮見が………





あたしの料理を、『おいしい』!?






仕事でも、蓮見から褒められたことなんてないのに!!






うわ………これ、けっこう、やばい。




めっちゃ嬉しいんですけど。




あの蓮見からお褒めの言葉とは、テンション上がるな。






あたしは緩みそうな頬を必死に抑える。







「蓮見って、そーゆーこと、言うんだね」





「あ?」





「だから、おいしい、とか………めっちゃ意外なんですけど」