「まぁ、それは確かに一理あるな。

清水にしてはマトモなこと言うじゃねえか」






………褒められてるはずなのに、そこはかとなくムカつくのはなぜだろう。





蓮見の高慢さに辟易しながら、あたしは冷蔵庫の隅っこでビールに追いやられている卵のパックを取り出した。



賞味期限が二日すぎてるけど、まあ火を通せば大丈夫。



それと、ビールの下敷きになっているベーコンのパックを救出する。




冷蔵庫の横に置いてあるカラーボックスを物色すると、食パンのパックが転がっていた。





これだけあれば、なんとかなりそうだ。






フライパンに油を引いて熱し、短冊切りにして塩こしょうを振ったベーコンを入れると、香ばしい香りがふわりと広がった。