「だって俺、料理なんかしねえもん。

晩メシもコンビニで済ましてるし、どうせ家に帰ってきても、風呂入って酒飲んで寝るだけだしな」





「会社ない日は?」





「コンビニ」





「………なにその絵に描いたような自堕落生活は」





「別にいいだろ、仕事はちゃんとしてんだから」






―――いや、仕事ちゃんとしてたら、私生活はどうでもいいってわけじゃないでしょ。





ってゆーか、この男、なんか価値観が間違ってる!!



仕事が人生の全て、みたいな!!






「―――あんたねぇ。

ご飯くらい、ちゃんとしたもん食べなさいよ。

食生活乱れて体調くずしたら、大事なおシゴトに影響でるでしょ?」






あたしが呆れたように言うと、意外にも蓮見は素直に頷いた。