「お前も水、使う?」





「………水は使いたいけど、そのタオルは使いたくない」





「あぁん?」





「ちゃんと洗濯してんの!?」





「………たぶん」






―――なんだよ、『たぶん』って。



しかも、蓮見のくせに、ずいぶん自信なさげに。







「………やだなぁ」






あたしが無意識のうちに思いのままを口に出すと、蓮見が高慢な顔であたしをにらみつけてきた。






「生意気いうな、清水のくせに。

こんな時だけ女子ぶりやがって」






―――こいつはどうして、こんなに偉そうなんだろう………。