「………蓮見。

あんた、部屋きたなすぎ………」






言ってから、ちょっと直接的すぎたかな、と焦ったけど。




蓮見は気にしたふうもなく答える。







「しかたねぇだろ?

片付けなんて、してる暇ないんだよ。


お前と違って、俺は家でも仕事のために知識を蓄えてるんだ」







なんって偉そうな。



こんなに部屋じゅう散らかしといて!!







「………そりゃ、見上げた根性ですね。

でも、こんなに散らかってたら、見つかるもんも見つからないでしょ」






「自分の部屋に置いてあるもんくらい、分かるよ」







蓮見はなぜか自慢げに断言した。







「………さいですか」