「………ってゆーか。

あんた、エロすぎだって!!


本気で犯されるかと思ったわっ!!」







蓮見がお腹を押さえながら、ちらりとあたしを見上げて、薄く笑う。







「……なにそれ、褒めてんの?」





「〜〜〜あ、ほ、かっ!!」






もーやだ、話通じない。




これ以上議論しても、時間の無駄だ。






「………帰る………」






あたしは小さく呟き、散らかった床のどこかに転がっているであろうバッグを目で探す。





けど、見つからない。




ベッドの周りには、小難しいそうな学術書やら、経済関係の雑誌やら、脱ぎ捨てられた服やらが散乱しているからだ。