ーーーげぇっ!?






あたしは慌ててベッドを降り、部屋の隅にあるスタンドミラーに駆け寄った。





蛍光灯に照らされた首筋に浮かぶ、さくらんぼ大の真っ赤な鬱血。







「…………うわ……。

ほんとについてんじゃん……」







あたしはがっくりと項垂れた。





蓮見が背後に立ち、鏡を覗き込んでくる。






「………うん、見事についてるな」






「〜〜〜〜他人事みたいに言うなっ!!

犯人はあんたでしょっ!?」






「まぁ、事故だ、事故」






「ふっざけんなっ!!」







あたしは神速で振り向き、蓮見のみぞおちに拳をのめりこませた。





油断していたらしい蓮見は、遠心力を味方につけたあたしのパンチをまともに受け、苦しげに呻いた。