「ーーーったぁっ!!」






闇を切り裂くような、蓮見の叫び。




そして、心底驚いた、というような顔。







「…………え」






「……………」






「し、みず………?」






我に返ったらしい蓮見が、お化けにでも遭遇したような、間の抜けた表情をしている。







「………そうですよ。

あたしは清水ですよ」






「…………え……っ」







蓮見はまだ状況が分からない、というように、自分の掌と、あられもなく肩をはだけたあたしを何度も見比べた。







「………えーと。


もしかして、………触った?」







イラッ。




こめかみに怒りマークが浮かんでる気がする。