しばらく胸をさわっていた手が背中に回り、ブラのホックがいとも簡単に外された。





ちょっとちょっと、ホックさんよ!!




もう少し頑張れよ!!



あたしの貞操をどうしてくれるつもり!?





とかホックを責めていても仕方がない。




自分の身は自分で守らねば!!






器用にホックを外した指が、再び胸に回された瞬間。






「いい加減に、しろっ!!」






口を塞いでいた手を振り払い、あたしは握りしめた拳で、男の顔があると思しきあたりを思いっきり殴った。






………つもりが、よけられた。






そしてそのまま、あたしの手首が男の手に捕らわれる。






ぐいっと手を引かれて、仰向けにされた瞬間、その男の顔が見えた。