「オシャレなバーじゃなきゃイヤ、なんて馬鹿な女みたいなこと言わないよな?」





「もちろん! やっぱ飲むなら居酒屋じゃないと。
パスタとピザなんかでビール飲んでられるか!」





「ふっ、さすが干物女」





「だから失礼だっつーの」






あたしは蓮見の太ももに華麗な回し蹴りを喰らわせた。



もちろん、よけられたけど。





なんだか楽しくなったあたしは、からから笑いながら、蓮見の手を引いて、行きつけの居酒屋に飛び込んだのだった。