「なに、蓮見っ!!

めちゃめちゃ蓮見らしくないんですけど!?


どうした、蓮見!!」






「………失礼なやつだな」






「あんだにだけは言われたくない!!」






「いや、お前もなかなかのもんだよ。

俺だって、相手の発言が正しいと思えば、従うんだよ」






「そりゃ初耳だわ」







あたしが涙目になって笑っていると、蓮見は「いい加減にしろ、馬鹿」と頭を軽く小突いてきた。






「痛いよ、ばか」と文句を返しつつ、何気なく腕時計を見る。