とりあえず怒りにまかせて主任をひと睨みしてから、蓮見のあとを追う。





蓮見はすたすたと店内を歩き、店の外につながるドアを開けた。






「…………お前なぁ」






外に出た瞬間、蓮見が低い声でうなった。




ちらりと視線を上げると、蓮見は呆れたような顔で溜め息を吐き出した。






「………お前、なに、されるがままになってんだよ。

お前らしくもない……」






「………っ、こっちにだって、事情があんの」







あーもうっ!!



せっかく素直に「ありがとう」って言うつもりだったのに!!





蓮見のせいで、タイミング逃しちゃったじゃん!!