「で、美雪のブラは何色だった?」
「水色かな?」
あっさり白状しやがったっ!!
こいつマジで直接いったの!?
「あんたサイテー!! 一回死ね!」
龍平にいまだかつてないほどの嫌悪感を覚えた私は、そう吐き捨てて学校に向かって走った。
龍平から逃げるように学校へと走る私の少し前を、他の生徒達と同じように歩いている女の子。
あれは……小野山美紗。
昨日の夜は姿を見なかったけど、私達を学校に放り込んだら後はどうでも良いっての?
あまり関わり合いにはなりたくないけど、カラダ探しをさせられてるから、関わらないってわけにもいかないし。
とりあえず一言文句を言ってやろう。
文句だけじゃ気が済まないけど、ひっぱたいても状況が変わるわけじゃないし。
「ちょっと! 小野山美紗!」
近くまで駆け寄り、呼び止めると同時に私は小野山美紗の腕をつかんだ。
それが分かっていたのか、それともただ動じないだけなのかは分からないけど、小野山美紗はゆっくりと振り返り、私をジッと見つめた。
「……柊さん。何か用?」
その顔を見て、私はかすかに恐怖したのが分かった。
もともと色白の肌だけど、今は青白い。