明日香も知ってる……。
私の知らない所で、いろんな事がつながっているんだ。
「あ、ああ、そうだね。美子の身体に返すと言うなら、まだ望みはあるかもしれない。よし、僕が車を出すから、今すぐそこに行こう!」
走り出した八代先生の後ろ姿を見ながら、突然飛び込んで来た新たな情報に、混乱し始めた私の頭。
明日香がカラダ探しに巻き込まれたのは知っていたけど……まさか美子のお墓の場所を突き止めていたなんて。
「美子のお墓は、美子の家から離れてるよね!? だったら、戻ってる暇なんてないかな……二手に分かれた方が良いかも」
「留美子、何を知っているか……私達が何をしなきゃならないか言いなさい!」
今来たばかりなのに、早くも仕切っている遥。
そんな遥を、最後まで好きにはなれなかったけど……この際そんな事は言ってられない。
「良い!? 美子の身体に心臓を返せば、美子の身体は浄化される! その後で、小野山家の地下にある壷を破壊するの! 『赤い人』が、壷に吸い込まれた後に! それですべてが終わるの!」
その言葉の意味なんて、私にはさっぱり分からない。