……赤い人に殺されて、目が覚めたら始まるカラダ探し。


それも今日で終わる。


皆の心はひとつ。


すべてのカラダを集めて、呪いを解く。


目を覚ました私は、誰よりも早く立ち上がり、生徒玄関が開くのを待った。


「あら、柊さん。やる気満々じゃないの」


花壇のブロックに腰かけたままで私に声をかけた。


「当たり前だっての! 今日ダメだったからまた明日って無理でしょ!」


そんな私を見て、美紗がフフッと笑う。
いつからだろう。


不気味な美紗を、不気味だと思わなくなったのは。


いつから美紗を、名前で呼ひ始めたのか。


きっと、その時から友達として見るようになったんだろうな。









「いってぇ!! 赤い人は俺に何か恨みでもあんのかよ! 身体中ちぎりやがって!」









目覚めと同時にのたうつ龍平。


たぶんそれは……初日にぬいぐるみを蹴飛ばしたからじゃないの?


それを皮切りに、あゆみ、美雪、健司と目を覚まして。


皆で協力するカラダ探しなんて、今回が初めてだ。