そこには、パンツ一丁で頭にタオルを乗せている龍平が立っていたのだ。
「な、なんて格好で入って来てんのよ!! 女の子がいるんだから気を使ってよ!」
美雪が、普段は出さないような大声を上げて龍平を批難した。
こいつ……やっぱりバカなのかな。
珍しくギャーギャー騒ぐ美雪をよそに、私はある事を考えていた。
健司の家でその考えを皆に話した私は、その数時間後、美紗の家にいた。
部屋に入ると、まだ美紗は眠っていて……こちらとしては都合が良い。
「まだ寝てるから、早く運んで来て!」
廊下にいるあゆみに声をかけて、その準備を始める。
私の考え……それは、最後の晩餐じゃないけど、お金を出し合って、ここで食事をするという事。
ここで……というよりは、皆で食事をしたかったんだけど。
店で買ってきた料理や、注文した料理を、皆で美紗の部屋に運んで準備完了。
「美紗! ほらほら、早く起きて! 晩ご飯の時間だよ!」
ベッドの上で横になる美紗を揺すって、声をかけると……。