フラフラと美紗に近付いて、額に手を当ててみると……まだ温かい。


かすかだけど、呼吸音も聞こえるから、死んではいない事が分かるけど……大丈夫なの?


このまま美紗が死んだら、赤い人に殺された後、カラダ探しができるの?


何も分からないまま死なれても困るよ!
額に当てた手を頬に添え、早く治ってと祈り続けた。


眠る美紗を4人が見守り続けて、祈りが通じたのか、昼になる頃に美紗は目を覚ました。


皆がいる事に驚いた様子だったけど、その反応は小さめで。


まだ起き上がる事もできない美紗が話せるようになったのは、それからさらに一時間経ってからだった。


美紗が無事だと分かって、お腹が空いたという事で、3人は学校に荷物を取りに戻った。


食べられるかどうかも分からない、美紗のためにお弁当も買ってくると言って。


「今日で最後だって言うのに、しっかりしてよね。こんなので本当にカラダ探しを終わらせられるの?」


ようやくつながりつつある腕をつつきながら尋ねるけ


ど……美紗は小さく首を横に振る。


「最後だからよ。もつかどうか分からなかったけど……ギリギリセーフって所ね」




ギリギリ……か。