「私の決意を聞いた感想がそれ!? パンツはスルーして、何か言うのが筋ってもんでしょ!」
「あ、ごめん。でも、良いと思うよ。留美子らしい」
私らしいか。
美雪にそう言ってもらえると、そんな気がしてくるよ。
夢みたいな大きな話で、美紗が聞いていたら「それは無理ね」とか言いそうだけど、美雪はバカにしないで話を聞いてくれる。
そんな美雪が私も大好きだから、頑張ってカラダ探しを終わらせよう。
そう決意した私は、まだ美紗が登校していないという言葉を思い出して、二限目の休み時間に教室に戻った。
部屋の中に入って見回してみても、まだ美紗の姿はなくて。
龍平はバツが悪そうに私をチラリと見て、机に伏した。
でも、私にはそんな事は関係ない。
「龍平! 健司! 美紗の家に行くよ! 早く準備して!」
私らしく……と言うなら、いつもと同じように振る舞うのが一番私らしい。
その言葉に、渋々頭を上げて立ち上がった龍平。
健司もそれにつられて立ち上がる。
教室の入り口に向かって歩いて来るふたりを見て、何も感じないわけじゃない。