「……だからだよ。翔太さんは好きだよ? その人が、私が一番好きな友達を信じろって言ったんだからさ。私は大好きな留美子と一緒にいるんだ」


そう言われて、また涙が溢れる。


一時間も泣き通しだったから、簡単に涙が出てくる。


あんなにひどい事を言ったのに、絶交されても仕方ないと思ってたのに。


それなのに美雪は私を好きでいてくれたんだと思うと、涙を止める事ができなかった。










しばらく泣いて、スッキリした気分で立ち上がった私は、ヒビ割れた空を見上げた。


いつまでも泣いてるのは私らしくない。


美雪は私に生きてほしい、美紗は命がけで呪いを解こうとしている。


私もそろそろ、何か強い気持ちを持たなきゃ。


「よしっ! 決めた! カラダ探しを終わらせて、皆生きてて幸せな世界にしよう!」


バッと両手を空に向けて、ありえないと分かってるような事を口に出して言ってみた。


どうせダメだと決め付けるより、少しでも望みがある未来を想像した方が良いから。


その方が……悲しくないから。


「留美子、パンツ見えてるよ」


美雪の言葉で、上げた手を下ろして振り返る。