「ふたりとも、無事だったんだ。あれ? 留美子……何してるの?」
ガタガタと震えている私に声をかけたのは……美雪?
私が携帯電話を向けると……確かにそこにいるのは美雪とあゆみ。
「び、びっくりさせないでよ……分かってるならもっと早く言ってよね」
「そんな事言ったって……調べ終わったら、合流しようって言ったでしょ?」
確かにそうなんだけどさ、赤い人が二階に行ったから、もしかしてと思うじゃない。
「で、どうだった? 二階にカラダはあったのか?」
「うん、私とあゆみのカラダがひとつずつね。一階はどう?」
「おお、じゃあ美雪はこれで全部そろったな! そこの職員室のテーブルの下に、美雪のカラダがあったぜ」
美雪にそう伝えると、うれしそうな表情を浮かべて私達に駆け寄った。
「ほ、本当に!? 良かった……もう探す場所なんてないんじゃないかと思ってたから」
そうだよね。健司が調べたのが一階と二階なら、他に調べてない場所なんてないよね。



