一度、二度。


何度か踏み付けられたところで、私の首は耐え切れなくなって。


ボキッと骨が砕ける音が聞こえて、私の意識は無くなった。


こんな時間に……二日続けて武司さんに殺されるなんて。


美雪の言うように、龍平を追いかけなきゃ良かったかな。










死ぬ直前に、そんな事を考えて……この日もまた、私は友達に殺された。




















……痛い。







痛い痛い痛い痛い痛い!


「痛いっての! 何度踏めば気が済むのよ!!」


武司さんに対する怒りを爆発させて、私は夜の生徒玄関前で目を覚ました。


「る、留美子、大丈夫!?」


私が武司さんに殺された後、美雪と美紗は探しに来てくれたのかな。


いや、そんなのはどうでも良い。


「まだ首が痛い! 寝違えたみたいになってるっての!」


美雪に顔を向けて、バタバタと脚を動かして叫んだ。


「だから言ったじゃない。言っても何もできないってさ」


それを言われると……完全に私のミスなんだけどさ。


首が痛むのは腹立たしいけど、それよりも他の3人の事が気になる。