信用できないのはこっちの方だっての!
「カラダの場所を教えたなら、もう大丈夫じゃないかしら。彼は……ただ意地を張ってるだけだと思うわ」
今まで黙って、私達のやり取りを見ていた美紗が、口を開いた。
「大丈夫って言っても、健司が見つけたカラダは? 美雪、本当に健司が調べた場所が分かるの?」
「分かるよ。だってさ、工業棟と生産棟、西棟は私達が調べたんだよ? だったら東棟じゃない? 調べてないのは」
おぉ……そういえば、私の腰があったのも東棟三階だわ。
あれ? でも、龍平も東棟を調べてたはずだよね。
同じく東棟の三階に、美雪の胸があったんだから。
「つっても、俺が調べたのは三部屋だけだけどな。後は全部健司じゃないか?」
再び柵にもたれた龍平。
腕組みをして、首を傾げながらそう呟いた。
「じゃあさじゃあさ、皆で東棟攻めれば、今日で終わるんじゃないの?」
龍平がひとつで、美雪とかあゆみが2つずつ。
合計5つか……。