「良い? 私達はもう、工業棟と生産棟は調べたの。つまり、健司がどこを調べたかは言わなくても分かってる」
えっ? そうなの?
美雪が言ったその言葉に、驚いたのは健司だけじゃない。
私が一番驚いた。
「何だ美雪、分かってるなら別に健司と取り引きする必要なんてなかったじゃん」
思いもよらなかった……と言うよりは、考えもしなかったんだけど。
でも、良く考えてみれば消去法で特定できるって言ってたんだよね。
今までそれをしなかったのは、たぶん……いつか健司が教えてくれると思って、先に分かっているカラダを回収してしまおうと判断したから。
時間の無駄を省いただけだったんだなと、今やっと理解できた。
「どうせ嘘なんだろ! お前らが言った場所にカラダがあると分かるまで、俺は絶対に信じない!」
そう吐き捨てて、健司は逃げるように校舎の中に入って行った。
あー……まだ言わなきゃならない事もあったし、できればカラダの場所も教えてほしかったのに。
どうしてあんなに私達を信用しようとしないのだろう。
えっ? そうなの?
美雪が言ったその言葉に、驚いたのは健司だけじゃない。
私が一番驚いた。
「何だ美雪、分かってるなら別に健司と取り引きする必要なんてなかったじゃん」
思いもよらなかった……と言うよりは、考えもしなかったんだけど。
でも、良く考えてみれば消去法で特定できるって言ってたんだよね。
今までそれをしなかったのは、たぶん……いつか健司が教えてくれると思って、先に分かっているカラダを回収してしまおうと判断したから。
時間の無駄を省いただけだったんだなと、今やっと理解できた。
「どうせ嘘なんだろ! お前らが言った場所にカラダがあると分かるまで、俺は絶対に信じない!」
そう吐き捨てて、健司は逃げるように校舎の中に入って行った。
あー……まだ言わなきゃならない事もあったし、できればカラダの場所も教えてほしかったのに。
どうしてあんなに私達を信用しようとしないのだろう。