西側と東側をつなぐ、さっき私が通った廊下を通り過ぎて、階段に向かおうとした時だった。
あれ?
今、誰か……。
視界の隅っこに入った、人影のようなもの。
美雪かあゆみがいるのかなと、スッと視線をその方に向けた私は、心臓が止まる程の恐怖を感じた。
暗い廊下の真ん中……避難口の通路誘導灯の光で浮かび上がったのは……真っ赤に染まった健司だった。
しかもその身体には穴が開いているようで、そこから血がダラダラと流れ出ている。
でも……どうして健司がこんな姿でここに立ってるの?
何かが……と言うより、すべてがおかしい。
これは間違いない。
「あ、赤い人!?」
と、私が叫んだ瞬間、健司の背後からニタリと笑みを浮かべた赤い人が顔をのぞかせたのだ。
ヤバい! こんなに近くにいたら、あっと言う間に殺されてしまう!
その顔を見た瞬間、私の身体は反射的に動いた。
近くにある階段を駆け上がっている途中で、バタッと何かが倒れる音が聞こえて……その直後に笑い声。
「キャーハハハハハハッ!」
踊り場を通り過ぎて、校舎を震わすほどの笑い声が私を襲う。
あれ?
今、誰か……。
視界の隅っこに入った、人影のようなもの。
美雪かあゆみがいるのかなと、スッと視線をその方に向けた私は、心臓が止まる程の恐怖を感じた。
暗い廊下の真ん中……避難口の通路誘導灯の光で浮かび上がったのは……真っ赤に染まった健司だった。
しかもその身体には穴が開いているようで、そこから血がダラダラと流れ出ている。
でも……どうして健司がこんな姿でここに立ってるの?
何かが……と言うより、すべてがおかしい。
これは間違いない。
「あ、赤い人!?」
と、私が叫んだ瞬間、健司の背後からニタリと笑みを浮かべた赤い人が顔をのぞかせたのだ。
ヤバい! こんなに近くにいたら、あっと言う間に殺されてしまう!
その顔を見た瞬間、私の身体は反射的に動いた。
近くにある階段を駆け上がっている途中で、バタッと何かが倒れる音が聞こえて……その直後に笑い声。
「キャーハハハハハハッ!」
踊り場を通り過ぎて、校舎を震わすほどの笑い声が私を襲う。