本当に何なんだろう。
私がカラダを全部そろえたから、今まで見えなかった物が見えるようになったとか?
そうだったら……どうでも良い事だね。
何となく気持ち悪いとは思うものの、害がないなら無視して良いよね。
私はこのふたりを無視して、美雪達がいるであろう東側の教室へと向かった。
あのふたりは何だったんだろう。
廊下を歩いてても、どうしても考えてしまう。
東側と西側をつなぐ廊下を通り、龍平が言っていた部屋に向かう。
廊下の中程まで歩くと、またドアが開いている部屋。
そこが龍平の言っていた教室だけど……。
その中には、あゆみも美雪もいなかったのだ。
「あれ? ここにもいない。どこに行ったんだろ」
他に、カラダがある場所はどこだったかな。
生産棟にはもうないはずだし……可能性としては大職員室か。
私のカラダがあったから椅子を入り口に置いてきたけど。
もう一度大職員に行かなきゃならないかな。
「仕方ない。大職員室に戻るか」
すれ違いが多いなと思いながら教室を出た私は、再び大職員に向かうために歩き出した。