「ちょっと待った! あんた……パンツ見るつもりじゃないでしょうね?」
「うっ! そ、それが一番手っ取り早くて確実だろ!?」
やっぱりそうだったか。
美雪であれあゆみであれ、龍平や健司に見せるためにはいてるんじゃないっての!
「だったら私が見るから、あんた達はこの部屋を調べてなさいよ。まったく……これだからエロにしか興味がない男子は……」
そう言いながら、龍平の腕をつかんで。
私はソファの上に置かれたカラダに近寄った。
てか、こんな内臓が見えてるカラダのパンツを見て、興奮なんてできるのかね?
エロは気持ち悪さに勝るって事?
そんな事を考えながら、カラダの前でかがんでスカートに手を伸ばした。
あれ? これは……美雪の腰だ。
スカートを捲るまでもなく、カラダの断面でそれが分かった私は手を止めた。
「……んー! めくらないのかよ!」
ロッカーの前で、身体を斜めにしながら、悔しそうに拳を震わせる龍平。
そんな事言われてもね……。
だって、めくらなくても分かるならそれで良いじゃないのよ。