「ちょっとちょっと、何で健司が仕切ってんのよ! どうせまた何かたくらんでるんじゃないの?」
何を……と言われると困るけど、そうに違いない。
「お前らが俺をだまそうとするかもしれないだろ。だから3人で行くんだ」
わ、私をだまそうとしたやつが言うセリフ!?
健司って何考えてるか分からないけど、こんなに自分勝手なやつだったとは。
「あんたに言われたくないわ……でもま、3人で行くなら公平だよね。嘘つけないわけだし」
まあ、健司がだまそうとしたって、龍平がいるわけだし。
私のカラダの場所を教えてくれた事を考えると、私達に協力してくれてると考えれば良いよね。
ん? いやいや、もしかするとそれも健司が考えた筋書きだったとしたら……。
考えすぎかな?
だって、成功させる失敗させるでも口論になってたし……。
って、それも作戦だったらどうしよう!
「お前、何うんうんうなってんだよ。便秘か?」
「ち、違……わないけど。って、何でこんな事言わなきゃならないのよ!」
私達の話を聞いて、呆れたように首を横に振る健司。
おーい、あんたの事を考えてたんだけど。



