「はぁ? 別にあんたがカラダの場所を教えてくれたら、こっちも教えてあげるのに」
ここまで来て、まだ何を考えてるの?
まさか……いや、確実に他の誰かを犠牲にするつもりで教えないんだろうな。
私でも考え付く、単純な作戦だ。
でも……残り日数が少ない今、それは最大限の効果を発揮しようとしていた。
健司の魂胆は分かってるつもりだ。
それでも、どれだけカラダを見つけたかというのを確認しておきたい気持ちもあるし……。
「あんたのカラダでしょ? 場所を教えてくれないなら、こっちも言わないからね。えっと……あんたのだって分かってるのが……3つで、分からないのが2つかな?」
「3つか……ちょ、ちょっと待て! 俺が回収したカラダは2つで、龍平がまだひとつだろ?」
健司の言葉に、天井を見ながら考え込む龍平。
そして、小さくうなずくと、健司の方を見た。
「龍平の話だと、校舎は全部調べたはずなのに……全然足りない」
足りないって……どういう事?
ふたりのカラダは全部で12個でしょ?
で、回収したのは3つで、私達が見つけた健司のカラダが3つの、不明が2つ。



