カラダ探し~第三夜~


それなら、私の頭部を回収するために一緒に生徒玄関に行くのも分かるかな。


全部そろったらいったいどうなるか、私が気になるんだから、龍平が気にならないはずがない。


「それじゃあ、赤い人が移動しないうちに行こうか。私は死んでも明日回収すれば良いけど、あんたはまだ探さなきゃならないんだし」


さっきまでの怒りはどこに行ったのか。


余裕が生まれたから、告白されなかった事に対して寛大になれたのかな?


それとも……カラダが見つからなかったらどうしようっていう不安が強くて、誰でも良いから不安を消してほしかっただけなのか。


今となってはどうでも良いか。


「それにしても、健司はカラダの場所を教えてくれないって言ってたのに、どうして私のカラダの場所を知ってたのよ?」


「え!? あー、それはだな。健司が自慢気に話してたんだよ。『留美子は赤いレースのパンツだぜ』ってな。あいつがどこを調べたって知ってたから、俺も探しに来たんだけどよ」


なるほどね。


龍平が、私のカラダを探しに来てくれたのか……それとも、下着を見たかっただけなのか。


どちらにしろ、確認のために見られたんだろうなと思ったけど、この際それは許そう。