それなら、私の頭部を回収するために一緒に生徒玄関に行くのも分かるかな。
全部そろったらいったいどうなるか、私が気になるんだから、龍平が気にならないはずがない。
「それじゃあ、赤い人が移動しないうちに行こうか。私は死んでも明日回収すれば良いけど、あんたはまだ探さなきゃならないんだし」
さっきまでの怒りはどこに行ったのか。
余裕が生まれたから、告白されなかった事に対して寛大になれたのかな?
それとも……カラダが見つからなかったらどうしようっていう不安が強くて、誰でも良いから不安を消してほしかっただけなのか。
今となってはどうでも良いか。
「それにしても、健司はカラダの場所を教えてくれないって言ってたのに、どうして私のカラダの場所を知ってたのよ?」
「え!? あー、それはだな。健司が自慢気に話してたんだよ。『留美子は赤いレースのパンツだぜ』ってな。あいつがどこを調べたって知ってたから、俺も探しに来たんだけどよ」
なるほどね。
龍平が、私のカラダを探しに来てくれたのか……それとも、下着を見たかっただけなのか。
どちらにしろ、確認のために見られたんだろうなと思ったけど、この際それは許そう。



