カラダ探し~第三夜~


腕組みして、チラチラと龍平の顔を見ると、引きつった笑顔を私に向ける。


言いにくそうに頭をボリボリかきながら。


「参ったな……その様子だともう分かってるみたいじゃねぇか。だったら言うぞ?」


わ、わわっ! ついに言われる!


今まで、私が美人過ぎて誰からも告白されなかったけど、人生初の生告白!


心臓がバクバク言ってる……先延ばしにするつもりだけど、告白される時ってこんな感じなんだ。


あー、ダメだ。言うなら早く言って!













「いやな、健司が見つけたっていう留美子の腰、どこにあるか知ってんだよ、俺。今から取りに行こうぜ」













は?













今何つった? 告白じゃないのかよ!


私の無駄なドキドキを返せ!


「龍平……あんたねぇ。時と場合を考えて言えっ! バカヤローッ!!」


うれしい話であるのは間違いないんだけど、私の気持ちを踏みにじられたような気がして、つい怒鳴ってしまった。


図書室を出て、龍平の後について東棟へと向かって歩く。