カラダ探し~第三夜~

龍平が言うように、触っても叩いても光が出る事はなくて、微動だにせずにそこに鎮座していた。


「ざ、残念だったね。でも、龍平のカラダじゃないって分かったんだし、無駄じゃないよね」


「な、何だ? 留美子がそんな事を言うなんて……風邪でもひいたか?」


「そ、そんなんじゃないっての! は、話があるんでしょ? だったら早く言えば?」


平静を保って見せるけど……何かおかしいって、やっぱり思われてるんだろうな。


いつも言わないような事を言ってるし、自分でもそわそわしているのが分かる。


「あ、あぁ。話ってのは……今さらだから言いにくいな」










今さら!? 言いにくい!?











や、やっぱり私に告白しようとしてるんだ!


でも、いくら今日カッコ良かったって言っても、今まで散々バカにしてきたし……ああっ! ダメだ、保留にしよう!
こんな時に答えを出せない自分の優柔不断さを恨んだ。


「で、でもさ、言わなきゃ私も分からないんだし? 話の内容次第では……私も喜ぶかも……よ?」