えっと、図書室はカウンターの中だったっけ?
私のカラダの回収を手伝ってくれたんだから、龍平にも付き合わないわけにはいかないよね。
「だったら、早く行こうよ。あんたのカラダだったら良いんだけどね」
健司のカラダの可能性もあるけど、見てみないと分からないから。
「そうだな……なあ、留美子。図書室のカラダを見つけたらよ、話したい事があるんだけど」
「はぁ? 何で図書室の後なわけ? 話したい事なら、今ここで言ったら?」
「い、いや、後で良い。早く行こうぜ」
このタイミングで、いったい何の話があるんだか。
……ま、まさか。
私に本気の告白をしようってんじゃ……。
こ、困ったなあ。
そりゃあ、今日の龍平はちょっとカッコ良かったし、私を好きだって言ってくれてるけどさ。
何もこんな所で言わなくても。
ちょっぴりドキドキしながら、龍平の後を歩いて図書室に向かう。
バカで女好きで、良いところなんてひとつもないけど、人を守るために戦った龍平。
もしもこいつが彼氏だったらどうなるんだろ……なんて、ありえない事を考えてしまう。



