カラダ探し~第三夜~


えっと、図書室はカウンターの中だったっけ?


私のカラダの回収を手伝ってくれたんだから、龍平にも付き合わないわけにはいかないよね。


「だったら、早く行こうよ。あんたのカラダだったら良いんだけどね」


健司のカラダの可能性もあるけど、見てみないと分からないから。


「そうだな……なあ、留美子。図書室のカラダを見つけたらよ、話したい事があるんだけど」


「はぁ? 何で図書室の後なわけ? 話したい事なら、今ここで言ったら?」


「い、いや、後で良い。早く行こうぜ」


このタイミングで、いったい何の話があるんだか。











……ま、まさか。










私に本気の告白をしようってんじゃ……。


こ、困ったなあ。


そりゃあ、今日の龍平はちょっとカッコ良かったし、私を好きだって言ってくれてるけどさ。


何もこんな所で言わなくても。


ちょっぴりドキドキしながら、龍平の後を歩いて図書室に向かう。


バカで女好きで、良いところなんてひとつもないけど、人を守るために戦った龍平。


もしもこいつが彼氏だったらどうなるんだろ……なんて、ありえない事を考えてしまう。