カラダ探し~第三夜~


「あんたはどうだったの? まさか殺されたわけじゃないでしょ?」


「私は……家に戻されて……部屋にずっと閉じ込められ……」


あゆみは無事だったのか。


兄妹だもん、殺すはずないよね。


と、なると……私達はどうすれば良いんだろ?


武司さんは私と龍平を殺したと思ってるのに、明日生きてたら、また殺されるかもしれないよね?


会わないように気を付けなきゃならないって事?


「美紗、どうすれば良いと思う? 私と龍平、武司さんに見つかったらまずいよね?」


私の言葉に、考え込むような表情で目を閉じる。


もう、どうして良いか分からない。


昼も夜も、追いつめられているような気がするから。


美紗の返事を待っていると、健司がこちらに歩いて来て、フッと笑った。


「留美子、何だお前。結局世界を元に戻すつもりなのか?あゆみや美雪が死ぬ事になっても良いって事かよ?」


健司は……私が行った事を信じていない。


誰かを犠牲にして、この世界を続けようと本気で思ってるんだ。


そんな事をしても、赤い人に殺されてしまうのに。







「あんたねぇ……」








立ち上がって、私がそこまで言った時だった。