美雪も考えがうまくまとまらないようだし、あゆみなんて今にも寝てしまいそうだ。
結局、健司を説得に行くわけでもなく、何か良い案があるわけでもなく、ただ時間だけが流れていった。
龍平が目覚めたのは、コンビニに夕食を買いに行くために外出しようとしていた時だった。
美紗と美雪は留守番、私とあゆみと龍平が買い出しに行くという事で。
龍平の顔に付いていた乾いた血を落として、家を出た私達。
「あー……腹減った。それにしても、寝て起きたら晩飯ってよ。俺、何時間寝てたんだ?」
コンビニに向かう道中で、不思議そうに尋ねる。
まあ、無理もないよね。
部屋に入ったとたん、ベッドに横になって眠り続けたんだもん。
「7時間くらいかな? これだけ美人がそろってるのにさ、眠ってるなんて、あんたもったいない事したよね」
「うっ……そうなんだよな。俺が好きな女子勢ぞろいなのによ。一生の不覚だぜ!」
悔しそうに拳を握りしめる龍平。
本当にこいつ、大丈夫なのかな。



