ちょっと……いや、かなり引いたんですけど。
「て事は、この後も私達は外に出ない方が良いんだよね?健司をどうにかしたいんだけどなぁ……」
龍平がまだ起きないから、説得ってのも難しいとは思うけど。
食事を摂って、しばらくボーッとしていたけど、龍平はまだ目覚めない。
女の子がこんなにいるんだから、寝ずに話をしそうなもんだけど。
「柊さん、どうしたのかしら? 池崎君の事が気になっているようだけど」
美紗の言葉でビクッと反応して、慌てて皆の顔を見回した。
「き、気になってるとか……そんなんじゃないけど」
私しか聞いてないと思うけど、龍平は武司さんから私達を守るために戦ったんだよね。
そう考えると、私達に協力してくれるって話は本当の事だったのかもしれないと思えてくる。
「少しくらいは信じてやっても良いかなって思ってさ」
ただそれだけなんだけどね。
相変わらず手首はジンジンするし、腹も立つけど。
「まあ、それはそれとして、健司の説得は必要だよね。全員がカラダを全部見つけなきゃ意味がないんだからさ」



